20003年 夏

       き  ん   こ    ご う 
ああ金鯱号。
 

2000年春、名古屋から、いや日本からひとつの大きな明かりが消えた。
その強烈なデザインで見るもの全てを圧倒した「奴」
その度を過ぎた様から、愛されながら不遇であった「奴」


↑奴

不遇ついでに戦力外通告、そして韓国遊覧船リーグに移籍。

奴は今、何をしているだろうか・・・

インターネットで検索すると

元名古屋港めぐり遊覧船「金鯱」の売却先が決まり、3月16日名古屋港を後にした。
韓国南西部の羅老島で「金鯱」の名前のまま島巡り遊覧船として活躍の予定。
韓国麗水港まで3日かけ自力航行する。

よっしゃ、行くか!

羅老島から麗水は地図ではそんなに遠くないので、
麗水発羅老島めぐり遊覧船」だとすると、
いきなり羅老島に行っても通り過ぎていく彼を眺めることしか出来ず、
羅老島発島めぐり遊覧船」だとすると、
麗水では影すら見えないことになります。

ま、まあ、とりあえず行ってみよっか。

 



奴を探す韓国 その1。
仁川国際空港からさっさと金浦空港へ移動、
そっから飛行機で麗水(よす)までひとっ飛びです。
早速タクシーに乗って麗水市街地で遅めの昼ごはん。

アナゴ4匹も焼きだして、誰が食べるのかなと思っていたら
私でした。

あなごでおなかいっぱいなのに、
日本からやって来たっていう私にサービスで右下の料理。
魚とモヤシなどの野菜がいためてあるのですが、
魚が
ふぐ。

ひじょうに喜ばしいのですが、
そんな魚はあまりサービスするもんじゃございません。

 


奴を探す韓国 その2。
麗水旅客船ターミナル。
ここに行けば、奴の情報も手に入るかもしれない。
出発便のすべて出てしまったターミナルは暗かったけど、とりあえず人に聞いてみます。

「大通りからタクシーに乗って大きな橋のところまで行けばいるぞ。」

橋の下に行ったら
「その船は市街地にある港にある船だろう。」

市街地の港に行ったら
「そんなの無いよ。」

だまされまくり。

で、市街地での情報。
「こりゃ羅老島(なろど)の船だ。」

確かに先に得た情報に沿ってはいるけど。
よし、だまされついでに羅老島に行くか!

「バスターミナルに行ってから、バスで3時間くらいね。」

まじですか。

 



奴を探す韓国 その3。
韓国のバスターミナルの建物はどれも似ているので困ります。
「げ、同じところに戻ってきた!」
と思っても、実はまったく違う場所だったり。

羅老島は地球の歩き方にも案内の無い所。
交通手段なんぞさっぱりです。

バスの運ちゃんのたすきリレー的に

「このヘタレ日本人、羅老島に行きたいらしいから、よろしく。」

と、乗換えを繰り返すこと2回、
羅老島に到着したのは夜9時半なのでした。

 


奴を探す韓国 その4。
翌日、バスターミナルで話を聞いてタクシーに乗ること3分ほど、
漁協の建物の角を曲がったときに奴が姿をあらわしたのです。

みつけた!

前日走り回ったのを思い出して
ちょっとなけた。





奴を探す韓国 その5。
 
やっと見つけました。金鯱号。
その立派な姿は隣に並ぶ船たちを
無駄に圧倒しておりました。

韓国の南の南、美しい島々が浮かぶそんな海をめぐることが出来るのなら、
名古屋港で倉庫ばっかり見せてるよりずっと幸せな日々でしょう。

さあ、私を乗せて美しい島を巡っておくれ。

「今日は出航しないんですよ。」

なんですと。

「この船見るために日本からやってきたんですよ」

「なんだと?上がれ上がれ!」

出航はしなくても内部探検です。
って、そんなのは昔見たけど。

 



奴を探す韓国 その6。
 
まずは表側。
金鯱(きんこ)の文字はキッチリ残してあります。
でも、名古屋のときは金色だったよね。

韓国名前では
「くもほー」

金魚号?

 


奴を探す韓国 その7。
船内パンフレット置き場。
とこなめ競艇!
(ホームページはこちら)

はずしなさいよ。

 


奴を探す韓国 その8。
隣に並ぶ漁船や他の遊覧船。
どう見てもこの子が一番目立ってる。
他の観光客もまじまじと見ておりました。

 


奴を探す韓国 その9。
さようなら金鯱号また会う日まで!
って、またここ来るの?まじ?

 


奴を探す韓国 おまけ。
さすが漁師町。
道にタコ落ちてますよ。

おいしかったです。
うそ。食べてません。

まだ生きてるし。

 

じまこサイト。